IATF16949(自動車産業向け品質マネジメントシステム)審査員になるには・資格取得のためには
PJRのIATF16949(自動車産業向け品質マネジメントシステム)審査員になるには、まず、中等教育(高等学校)を修了し、自動車関連製品の設計・開発・製造を行っている組織で、過去10年間のうち計6年間のフルタイムでの実務経験があり、そのうち2年間は品質保証・品質管理業務である必要があります。
そのうえで、はじめにISO9001(品質マネジメントシステム)の主任審査員(LA)にならなければなりません。
ISO9001の主任審査員(LA)になるには、実務経験を持ったうえで、ISO9001に関する教育・訓練を40時間(すでにほかのマネジメントシステム規格の審査員資格を取得している場合は24時間)修了しなければなりません。この教育・訓練を修了した方は、まずPJRのISO9001審査員補(PA)として立会い審査(オブザベーション)に参加していただきます。立会い審査(オブザベーション)を終えたISO9001審査員補(PA)は、スーパービジョンとして審査チームに同行します。そこでの審査パフォーマンスに基づいて、審査同行回数が決定されます。
なお、審査員補の審査を実際の審査工数に換算することはありません。
ISO9001審査員(A)に昇格すると、最初は審査チームメンバーとして、次にアクティングリードとして、主任審査員の監督の下、実際の審査業務に就きます。ISO9001審査員(A)は審査パフォーマンスに基づいて評価され、基準を満たした場合、ISO9001主任審査員(LA)に昇格します。PJRでは、完全に力量に基づいた審査員資格認定プログラムを採用しているため、審査回数や継続期間などによって一律に昇格していくわけではありません。
次に、ISO9001の審査を製造業において少なくとも6回、そのうち少なくとも3回は審査チームリーダーとして実施していただきます。
ここまでの条件を満たしてはじめてIATF16949審査員候補者として選定されます。
IATF16949審査員候補者は、初期資格認定プロセス(『IATF16949 Certification Body Auditor Certification Course』、『IATF16949 Certification Body Auditor Certification Evaluation』)を終了すると、IDの発行を受け、2年間の正式証明書が審査機関に向けて発行されます。
IATF審査機関審査員となった審査員は、資格取得から6カ月以内に立会審査を受け、その後6カ月以内にオンラインIATF審査員育成プロセスを受講しなければなりません。こうしたステップを経て、資格取得から2年間のうちに審査員資格の更新(再認定)プロセスを終了することで、審査員は新たなIDの発行を受け、審査を続けることができます。
IATF16949審査員としてIATF審査員資格を維持するためには、立会審査、個人的な継続的能力開発(CPD)、オンラインIATF審査員育成プロセスの受講など、さまざまな条件を満たし続ける必要があります。PJRは、IATF16949審査機関として要求される事項を満たし、審査員のIATF審査員資格を維持するとともに、審査品質向上に努めています。
